未来への責任
2011年3月18日南三陸町志津川南町
日々、私たちは、様々なことに対処しながら幸福で豊かな人生を願い生きています。
今を懸命に生きることは大切なことであり、経済的な豊かさを追い求め競争し合うことも社会のルールとしては寧ろ奨励されています。
ただ一方で、ごく常識的に生活し生きていながら、人として生きていく上でとても大切なことを見落としたり忘れてしまっていることがあるといえます。
それは、より良い未来を引き継ぐということです。
本来、私たちはこの地球や社会をより良く豊かなものにしていくための「未来への責任」を果たしていかなければなりませんが、今の社会ではそのとても大切なことが見失われているように思えてなりません。
そのことをしっかりと肝に銘じて、私たちは日々生きていかなければなりません。
未来への責任を果たしていこうと考えた時、時代を超えて受け継がれ、引き継がれていくものの大切さを理解することができます。それを気づかせてくれたのが、3.11だったのではないでしょうか。
3.11を経験した私たちは、この大きな歴史的転換点に立ち、その事実を踏まえ、後世にどのような地球環境や社会、国を引き継いでいかなければならないかを考え、行動していく重大な責務を負ったことになります。もうこれ以上、後世にツケを回す訳にはいきません。
たとえ一歩ずつでも、次代をより人間性豊かなものにしていくために必要なことを実践し引き継いでいかなければなりません。これまで積み重なってきた負の遺産を取り払いつつ、未来からの視点をもって、新たに引き継ぐべきものを創り出していくべきでしょう。
例えば、持続可能な社会や低炭素社会に近づけていくために、私たちは次世代再生可能エネルギー関連の先端技術開発を促進させ社会に定着させていかなければなりません。これらの技術革新によって、環境と共生する社会経済のあり方を方向づけていくことになるでしょう。
当社はこのような問題意識を共有し、解決策を考え、「未来への責任」を果たしていくことに共感される方々と共に、さらなる活動の充実を図っていきたいと考えています。